属物發思歌一首[并短歌] (Manyoshu 3627)
安佐散礼婆
伊毛我手尓麻久
可我美奈須
美津能波麻備尓
於保夫祢尓
真可治之自奴伎
可良久尓々
和多理由加武等
多太牟可布 美奴面乎左指天
之保麻知弖
美乎妣伎由氣婆
於伎敝尓波 之良奈美多可美
宇良<未>欲理
許藝弖和多礼婆
和伎毛故尓 安波治乃之麻波
由布左礼婆
久毛為可久里奴
左欲布氣弖 由久敝乎之良尓
安我己許呂
安可志能宇良尓
布祢等米弖 宇伎祢乎詞都追
和多都美能
於<枳>敝乎見礼婆
伊射理須流 安麻能乎等女波
小船乗
都良々尓宇家里
安香等吉能
之保美知久礼婆 安之辨尓波
多豆奈伎和多流
安左奈藝尓
布奈弖乎世牟等
船人毛 鹿子毛許恵欲妣
柔保等里能
奈豆左比由氣婆
伊敝之麻婆 久毛為尓美延奴
安我毛敝流
許己呂奈具也等
波夜久伎弖 美牟等於毛比弖
於保夫祢乎
許藝和我由氣婆
於伎都奈美 多可久多知伎奴
与曽能<未>尓
見都追須疑由伎
多麻能宇良尓 布祢乎等杼米弖
波麻備欲里
宇良伊蘇乎見都追
奈久古奈須 祢能未之奈可由
和多都美能
多麻伎能多麻乎
伊敝都刀尓 伊毛尓也良牟等
比里比登里
素弖尓波伊礼弖
可敝之也流 都可比奈家礼婆
毛弖礼杼毛
之留思乎奈美等
麻多於伎都流可毛
伊毛我手尓麻久
可我美奈須
美津能波麻備尓
於保夫祢尓
真可治之自奴伎
可良久尓々
和多理由加武等
多太牟可布 美奴面乎左指天
之保麻知弖
美乎妣伎由氣婆
於伎敝尓波 之良奈美多可美
宇良<未>欲理
許藝弖和多礼婆
和伎毛故尓 安波治乃之麻波
由布左礼婆
久毛為可久里奴
左欲布氣弖 由久敝乎之良尓
安我己許呂
安可志能宇良尓
布祢等米弖 宇伎祢乎詞都追
和多都美能
於<枳>敝乎見礼婆
伊射理須流 安麻能乎等女波
小船乗
都良々尓宇家里
安香等吉能
之保美知久礼婆 安之辨尓波
多豆奈伎和多流
安左奈藝尓
布奈弖乎世牟等
船人毛 鹿子毛許恵欲妣
柔保等里能
奈豆左比由氣婆
伊敝之麻婆 久毛為尓美延奴
安我毛敝流
許己呂奈具也等
波夜久伎弖 美牟等於毛比弖
於保夫祢乎
許藝和我由氣婆
於伎都奈美 多可久多知伎奴
与曽能<未>尓
見都追須疑由伎
多麻能宇良尓 布祢乎等杼米弖
波麻備欲里
宇良伊蘇乎見都追
奈久古奈須 祢能未之奈可由
和多都美能
多麻伎能多麻乎
伊敝都刀尓 伊毛尓也良牟等
比里比登里
素弖尓波伊礼弖
可敝之也流 都可比奈家礼婆
毛弖礼杼毛
之留思乎奈美等
麻多於伎都流可毛
Modern Japanese
朝されば
妹が手にまく
鏡なす
御津の浜びに
大船に
真楫しじ貫き
韓国に
渡り行かむと
直向ふ 敏馬をさして
潮待ちて
水脈引き行けば
沖辺には 白波高み
浦廻より
漕ぎて渡れば
我妹子に 淡路の島は
夕されば
雲居隠りぬ
さ夜更けて ゆくへを知らに
我が心
明石の浦に
船泊めて 浮寝をしつつ
わたつみの
沖辺を見れば
漁りする 海人の娘子は
小舟乗り
つららに浮けり
暁の
潮満ち来れば 葦辺には
鶴鳴き渡る
朝なぎに
船出をせむと
船人も 水手も声呼び
にほ鳥の
なづさひ行けば
家島は 雲居に見えぬ
我が思へる
心なぐやと
早く来て 見むと思ひて
大船を
漕ぎ我が行けば
沖つ波 高く立ち来ぬ
外のみに
見つつ過ぎ行き
玉の浦に 船を留めて
浜びより
浦礒を見つつ
泣く子なす 音のみし泣かゆ
わたつみの
手巻の玉を
家づとに 妹に遣らむと
拾ひ取り
袖には入れて
帰し遣る 使なければ
持てれども
験をなみと
また置きつるかも
妹が手にまく
鏡なす
御津の浜びに
大船に
真楫しじ貫き
韓国に
渡り行かむと
直向ふ 敏馬をさして
潮待ちて
水脈引き行けば
沖辺には 白波高み
浦廻より
漕ぎて渡れば
我妹子に 淡路の島は
夕されば
雲居隠りぬ
さ夜更けて ゆくへを知らに
我が心
明石の浦に
船泊めて 浮寝をしつつ
わたつみの
沖辺を見れば
漁りする 海人の娘子は
小舟乗り
つららに浮けり
暁の
潮満ち来れば 葦辺には
鶴鳴き渡る
朝なぎに
船出をせむと
船人も 水手も声呼び
にほ鳥の
なづさひ行けば
家島は 雲居に見えぬ
我が思へる
心なぐやと
早く来て 見むと思ひて
大船を
漕ぎ我が行けば
沖つ波 高く立ち来ぬ
外のみに
見つつ過ぎ行き
玉の浦に 船を留めて
浜びより
浦礒を見つつ
泣く子なす 音のみし泣かゆ
わたつみの
手巻の玉を
家づとに 妹に遣らむと
拾ひ取り
袖には入れて
帰し遣る 使なければ
持てれども
験をなみと
また置きつるかも
Hiragana Pronounciation
あさされば
いもがてにまく
かがみなす
みつのはまびに
おほぶねに
まかぢしじぬき
からくにに
わたりゆかむと
ただむかふ
みぬめをさして
しほまちて
みをひきゆけば
おきへには
しらなみたかみ
うらみより
こぎてわたれば
わぎもこに
あはぢのしまは
ゆふされば
くもゐかくりぬ
さよふけて
ゆくへをしらに
あがこころ
あかしのうらに
ふねとめて
うきねをしつつ
わたつみの
おきへをみれば
いざりする
あまのをとめは
をぶねのり
つららにうけり
あかときの
しほみちくれば
あしべには
たづなきわたる
あさなぎに
ふなでをせむと
ふなびとも
かこもこゑよび
にほどりの
なづさひゆけば
いへしまは
くもゐにみえぬ
あがもへる
こころなぐやと
はやくきて
みむとおもひて
おほぶねを
こぎわがゆけば
おきつなみ
たかくたちきぬ
よそのみに
みつつすぎゆき
たまのうらに
ふねをとどめて
はまびより
うらいそをみつつ
なくこなす
ねのみしなかゆ
わたつみの
たまきのたまを
いへづとに
いもにやらむと
ひりひとり
そでにはいれて
かへしやる
つかひなければ
もてれども
しるしをなみと
またおきつるかも
いもがてにまく
かがみなす
みつのはまびに
おほぶねに
まかぢしじぬき
からくにに
わたりゆかむと
ただむかふ
みぬめをさして
しほまちて
みをひきゆけば
おきへには
しらなみたかみ
うらみより
こぎてわたれば
わぎもこに
あはぢのしまは
ゆふされば
くもゐかくりぬ
さよふけて
ゆくへをしらに
あがこころ
あかしのうらに
ふねとめて
うきねをしつつ
わたつみの
おきへをみれば
いざりする
あまのをとめは
をぶねのり
つららにうけり
あかときの
しほみちくれば
あしべには
たづなきわたる
あさなぎに
ふなでをせむと
ふなびとも
かこもこゑよび
にほどりの
なづさひゆけば
いへしまは
くもゐにみえぬ
あがもへる
こころなぐやと
はやくきて
みむとおもひて
おほぶねを
こぎわがゆけば
おきつなみ
たかくたちきぬ
よそのみに
みつつすぎゆき
たまのうらに
ふねをとどめて
はまびより
うらいそをみつつ
なくこなす
ねのみしなかゆ
わたつみの
たまきのたまを
いへづとに
いもにやらむと
ひりひとり
そでにはいれて
かへしやる
つかひなければ
もてれども
しるしをなみと
またおきつるかも
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